だまされない人の話をきいたこと

3月 5, 2012 under もろもろ

先日、テレビに岩井志麻子さんが出ていた。
岩井さんはずっと昔、たびたびトークバラエティ番組に出演されていて、
このきれいでやたらと面白い人は誰だとうと思い、
その後岩井さんの書かれた小説を読むようになった。
ホラー大賞を受賞された作品はあまりに怖そうで、
図書館でも借りられず、立ち読みもそこそこに書架に戻してしまった。

以前トーク番組で面白かったのは、
「優しい印象を持たれたかったら犬を飼うといい」というアドバイスから、
犬を飼ったら岩井志麻子が犬をくった、という噂が流れていたという話だった。
今回話していたのはテレビを見たのが途中からだったが、
岩井さんが親しくなったと思っていた人にだまされた、という内容で、
その岩井さんに近付いた人は
「だませない人間は欲がない人間。だからだませない人間はいない」
と言っていた、という妙に心のざわめくしめくくりだった。

ここでの欲というのは「何が食べたい」とか「何が欲しい」という、
ささやかなものも入るそうで、うーん、と思ってしまった。
個人的にはそれは欲ではなく「力に変わる希望」といってほしいところだ。
今日はあのお店のメロンパンを買って帰ろう、新しいシャンプーを買ってみよう、
ほしいCDを今度買いたい、読みたい本があった。そういう小さな楽しみの積み重ねが、
毎日を楽しくしてくれるんじゃないかなぁと思う。
実際そういう小さな願いが叶うと、また頑張ろう、と思える。

ところで「だまされるかどうか」というのを自分に置き換えると、
「絶対大丈夫」と自覚している今の状況こそ、だまされやすい状態なんじゃないかとも思った。
昔から、例えば、会社の先輩が会社の人と付き合っている、
という話を複数の人に聞いたとしても、
先輩が違うと言っていれば、先輩を信じる、と言い切って、
本当に信じていて後になってから先輩に実は付き合っていた、
と打ち明けられることもあった。
言われたことを鵜呑みにする単純さというか、深く考える習慣がなかったのだと思う。
今もそのままきてしまっているから極力大人しく、
欲ではなく力に変わる希望を小さく持ちつつやっていけたら、と思っている。

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