家族に愛されない悲しさ

11月 9, 2012 under もろもろ

私の友人の話です。
友人と言っても、高校時代からの付き合いで妹のような存在の親友の話になります。
彼女はとても不器用でデキないタイプの女の子です。
愛されたい・好かれたい・目立ちたいって言う気持ちが人一倍強く、そのわりに自分に自信がなくて今一歩前に出る事ができない…心と行動が矛盾した人物なのです。
なかなか癖のある性格なので面倒なタイプなのですが、心の中身はとてもピュアで綺麗な人間なのです。

私はそんな彼女を後輩に持ち、彼女の内面に触れた時に共感した部分があったから、長年姉代わりとして面倒をみてきました。
そして最近彼女が私に告白してくれた事があります。
それは彼女の性格を作った家庭環境の話でした。

彼女は生まれつき不器用で、幼い頃から人がすぐに出来てしまう事が出来ない、勉強も運動も工作も料理もアートも…何をしても人の三倍時間がかかるのです。
そんな彼女を家族は認めようとしませんでした。
人の三倍時間がかかったとしても、人の三倍時間をかけて努力して彼女が成し遂げた事に対して「がんばったね!よくやったね!」と声をかけてあげる人がいたら、彼女はこんな性格にはなっていなかったでしょう。
彼女の母親や姉はいつも彼女の事を馬鹿にして見下したそうです。
「あんたなんか、何やっても駄目なんだから。」と言われて育ち、何か一つ努力しようと取り組んでいると「無駄」とか「気持ち悪い」とか、家族に認めてもらった事が一度もないと言うのです。

特に彼女のお姉さんは彼女の事を全否定で、こんな子が妹だなんて恥ずかしいと言って周りを巻き込んで彼女を攻める体制で関わってきたみたいで、彼女はお姉さんの事を今も脅威に感じています。
また、お母さんは出来のいいお姉ちゃんの事をひどく可愛がり、何でもお姉ちゃんの言いなりで、家族はお姉ちゃんに支配されているそう。
母親が自分に対する扱いと、お姉ちゃんに対する扱いがあまりにも違うため、彼女は酷く傷ついて生きてきました。

だからこそ、今私が彼女の事を妹のように可愛がる事、誰かに優しくされる事が生まれて初めてだと。
私の家族の姿を見て、家族みんなが仲良くて兄弟同士で助け合っていて和気藹々としている家族が普通なんだって初めて気がついたって、そう話すのです。
自分への扱いや自分の家族への不満を抱くのは、自分が悪いからだとこれまでずっと自分を責めてきた彼女。
しかし私は違うと思うのです。

彼女の話を聞いて、私は彼女の新しい姉になる決意をしました。
これからは私の事を本当の姉だと思っていいから、私も彼女の事を見捨てたりしないから、生涯の付き合いをしようと約束しました。
家族に愛されずに育った痛みってどれほどのものだっただろう。
何度も自殺を考えたと彼女は言います。
これからは、そんな思いはさせたくない。
そう強く思いました。

私との付き合いの中で、彼女の心が少しでも開放の道へ進むといいのです。

comments: Closed

Comments are closed.